開発年表
1975年
西ドイツ メッサーシュミット・ベルコウ・ブローム社 (MBB社)との協議を開始
川崎重工業にて単独開発中であったKH-7を、ほぼ同時期に同規模の機体を開発中であったMBB社と共同開発するため協議を開始。
1977年
MBB社との共同開発契約を締結
両社の実績や得意分野を考慮しつつ、開発部位の分担が設定された。
1979年
プロトタイプ 初飛行
初飛行以降、実用化に向けて飛行性能や通信機能試験等1年以上に渡って試験を行った。
1982年
BK117 国産ヘリコプタとして初の型式証明(運輸省(現:国土交通省)の認可)を取得
機首と風防の傾斜角度が同じ「スラント・ノーズ」と呼ばれる当時としては斬新な形を採用し、広いキャビンと観音開きの後部ドアが特徴。
以降40年近くにわたってモデルチェンジを繰り返しながら現在に至る。
1985年
BK117 A-3型 最大全備重量を向上
1986年
BK117 A-4型 離陸定格出力を向上
1988年
BK117 B-1型 エンジンを LTS101-750B-1 へ換装
1993年
BK117 B-2型 最大全備重量を向上
多用途ヘリとしてより幅広く活躍できるよう、高温・高空性能を高めた。
1995年
BK117 C-1型 エンジンをフランス ターボメカ社(現サフラン社)の アリエル1E2 へ換装
2001年
BK117 C-2型 キャビンスペースを拡張、回転翼改良、グラスコックピット化
従来に比べてキャビンスペースを30%拡張し、見やすい計器、騒音低減、飛行性能の向上等、パイロットへの負荷を低減したモデル。
2012年
量産機数1000機到達
2016年
BK117 D-2型テール・ロータの改良、エンジンをアリエル2Eへ換装、駆動系統改良、ヘリオニクス統合計器
コンピュータ制御の新型エンジンに換装し、トランスミッションの出力向上とホバリング可能時間を5分から30分へ延長すると共に、潤滑油無し(ドライラン)での飛行能力※1を付与。
また、フェネストロン※2の採用により、さらなる騒音の低減に成功。
※1:出力と時間に制限があります。
※2:ユーロコプター社(現:エアバス社)によって開発された低騒音のテール・ロータ
2019年
BK117 D-3型 回転翼改良、4枚から5枚に変更
最新技術の回転翼を搭載し、枚数を4枚から5枚に増やしたことで機体振動を低減させ、快適性の向上を図ると共にペイロードを増加。
お問い合わせ
このページに関する更なる情報をご希望の際は、右のボタンよりお問い合わせください。